LWA / Life With Art(ルワー)
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おうちに飾るアート作品は どこで買える?基本の5つのルートの特徴とメリット

ぷらいまり。

2022.08.19

アートをおうちに飾ってみたいと思ったことはありませんか?好きなアーティストの作品をお迎えしてみたくなったり、お部屋のアクセントに華やかな作品を飾ってみたくなったり。同機は色々あると思いますが、もし、アート作品を買ってみたくなったらどこで買えば良いのでしょうか?

この記事では、現代アートの作品を購入できる場所を中心に、

 【特徴】

 【メリット】

 【具体的に購入出来る場所の例】

を挙げて、5つのルートをご紹介します。

1. ギャラリー (画廊)

【特徴】

美術品やアート作品を展示、販売をするスペースです。

作品販売を行う「コマーシャルギャラリー」には、基本的に複数人のアーティストが所属しており、定期的に展覧会が開催されます。(アーティストや団体に場所だけを貸し出す「貸しギャラリー」もあります。)

もし、購入したいアーティストが決まっているのであれば、所属するギャラリーに相談してみると良いでしょう。そのアーティストの展覧会の会期中以外でも過去作品を購入できることもありますよ。

値段は表示されていない場合が多いですが、展示室に置かれている「プライスリスト」で価格を確認できます。

【メリット】

・好きな雰囲気のギャラリーを見つけると、お気に入りの作品に出会いやすくなります。

・作品の購入や飾り方についての相談にも乗ってもらえるので、はじめての購入でも安心です。

・購入すると、そのアーティストの情報や展覧会情報を早めにもらえるようになる場合も。

【具体的に購入出来る場所の例】

都内では都心部を中心に多くのギャラリーがあり、特に銀座には多くのギャラリーが密集しています。また、天王洲アイルにあるTERRADA ART COMPLEXや、六本木にある「ピラミデビル」「complex665」には複数のギャラリーが入居しているので、色々めぐってお気に入りを見つけたいですね。

2. 百貨店

【特徴】

百貨店内で、時計や貴金属などを販売しているのと同じような上層のフロアにあるスペースです。他の店舗と同様に、オープンなスペースになっているので、比較的入りやすいのではないでしょうか。

百貨店の目利きであるバイヤーの方が選んだ、様々なアーティストの作品を比較的短い周期で入れ替えて展示・販売しています。

【メリット】

・様々なギャラリーの作家を取り扱うので、バラエティに富んだ作品と出会えるのが魅力です。

・比較的「家に飾りやすい」作品が揃えられている場合が多いです。

・価格は作品のすぐ隣に掲示してある場合が多く、分かりやすいです。

【具体的に購入出来る場所の例】

都内で現代アートを中心に扱っている場所としては、例えば、日本橋の三越本店にあるMITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERYや、「西武渋谷店 美術画廊・オルタナティブスペース」 では、実力派の若手アーティストの作品を多く扱っています。また、「日本橋高島屋 美術画廊X でも、実力派のアーティストの中でも比較的家に飾りやすい雰囲気の作品が多く展示・販売されています。

3. アートフェア

【特徴】

年に1-2回、様々なギャラリーが一同に集まり、作品を展示販売するアートの見本市です。

大きなホールに各ギャラリーのブースが設けられるほか、展覧会のような形式で特定のテーマのもとに様々なギャラリーの作品を展示したりと、アートフェアによってユニークなプレゼンテーションも行われます。

入場料がかかる場合もありますが、多くの人が集まるイベントなので、ギャラリーは敷居が高い…!と感じている人にも入りやすいのではないでしょうか。

【メリット】

・多くのギャラリーが集まるので、好きなギャラリーを見つけやすいです。

・また、全国からギャラリーが集まるので、普段はなかなか見られない別の地域のギャラリー・アーティストと出会えます。

・各ギャラリーのその年のイチオシアーティストを知ることができます。

【具体的に購入出来る場所の例】

日本で最も大きなアートフェアといえば、「アートフェア東京」。現代アートだけでなく、古美術・骨董のギャラリーも集まります。また、3331 Arts Chiyodaで開催される3331 Art Fairは、ホワイトキューブだけでなく、体育館や屋上をつかった展示や多くのイベントを開催したりとユニークな活動を展開しており、様々なタイプの作品と出会えるイベントです。

大阪では、現代美術のアートフェアART OSAKA 2022なども開催されています。

4. ECサイト

【特徴】

オンライン上で作品選びから購入まで行えるECサイト。若手アーティストから大物アーティストまで、幅広い作品が扱われています。

実物を見られないというデメリットはありますが、その分、作品についての細かい説明や、チャットなどでのフォロー体制がついていることも多く、じっくり作品を選ぶのに向いています。

【メリット】

・全国どこからでも・いつでも作品を鑑賞して購入が可能です。

・多くの作品と出会うことができます。

・若手アーティストの出品も多く、お手頃な価格の作品とも出会いやすいです。

・色や価格帯での絞り込み検索といった、webならではの選び方ができるので、「こんな雰囲気の作品が欲しいな」という場合にも向いています。

【具体的に購入出来る場所の例】

国内最大級の現代アートのECサイトtagboat (タグボート)や、 雑誌「美術手帖」がギャラリーやアートストアとともにつくる、アートのマーケットプレイスOIL by 美術手帖」などがあります。また、アーティストに直接支援のできるアプリArt Sticker でも、作品への投げ銭だけではなく 購入できるものもあります。

5. オークション

【特徴】

一度コレクターの手に渡った作品を、競売にかけて販売し、最も高い価格をつけた人が入手できる仕組みです。事前に「下見会」が開催されるので、実際の作品の状態を確認してから購入することもできますよ。

【メリット】

・人気のあるアーティストの場合、ギャラリーで購入しようとしても、順番待ちでいつ購入できるかわからないことも。オークションであれば、一番高額で入札すれば、順番待ちなく購入できます。

・現在では入手困難な過去の作品も入手できる場合があります。

【具体的に購入出来る場所の例】

国内のオークション会社としては、「マレットオークション」や、「シンワオークション」で年数回オークションが開催されています。また、2021年に始動したNEW AUCTIONは、原宿を拠点にモダンアートから現代アート、デザインまで様々な美術品を取り扱っています。

日本国内ではギャラリーで買う人が多数。オンラインも拡大中

実際にはどのような場所で購入するのがメジャーなのでしょうか?

(「日本のアート産業に関する市場調査 2021」をもとに作成)
(「日本のアート産業に関する市場調査 2021」をもとに作成)

文化庁とアート東京が毎年発行している「日本のアート産業に関する市場調査」の最新版(2021年度版)によれば、国内でのアート購入のチャネルは、多い順に

  1. 国内の画廊・ギャラリー
  2. 国内の百貨店
  3. 国内のアートフェア
  4. 国内のインターネットサイト
  5. 国内の美術品オークション

の順となっており、このほか、作家から直接購入したり、コレクター同士で売買したりといったパターンもあるようです。

ECサイトでの購入は、全体の購入者数で見ればまだ少数派のようですが、2020年4月以降、「はじめて作品を購入したチャネル」では、ECサイトが「国内の百貨店」と同率になっています。これから「最初の1枚」を購入したい!という方にとって、ECサイトは購入のハードルを下げてくれるかもしれません。

新しいECサイトも次々と立ち上がってきており、今後さらに広がりがありそうです。

まずはたくさんの作品を見てみましょう!

ひとことで「アート」といっても、絵画や写真、立体作品など、さまざまな種類の作品があり、大きさも価格もさまざま。また、お手頃な価格のものもあるとはいえ、アート作品は安くはないお買い物。せっかくなら、適正な価格でお気に入りを見つけて購入したいですよね。

自分の好きな作品を見つけるには、まずはたくさんの作品をみてみましょう。作品を見比べることで、自分の好きな作品のタイプや、そういった作品の価格の相場観も見えてくると思います。

今はECサイトで気軽に多くの作品も見比べられるので、ぜひたくさんの作品を見比べながら、お気に入りの1作品を見つけてくださいね。

文:○○編集部

ぷらいまり。 ライター / ぷらいまり。

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