LWA / Life With Art(ルワー)
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良質な写真作品を無料で堪能!カメラメーカーの写真のギャラリー

ぷらいまり。

2022.08.30

美術館の企画展示を見に行ったら、お金も時間もかかりますよね。でも、無料で良質なアートを楽しめる場所もあるんです。

「写真」作品の場合、多くのカメラメーカーや写真関連メーカーのショールームに併設するかたちでギャラリーを運営している場合も多く、マスターピースから現役のプロ写真家やアーティストの作品まで、幅広く良質な作品と出会うことが出来ます。

この記事では、都内を中心に、カメラメーカーが運営している無料の写真ギャラリーをご紹介します。

❶ キヤノンギャラリーS (キヤノン)

キヤノンギャラリーS 外観 (キヤノンギャラリーHP(https://canon.jp/personal/experience/gallery/schedule/shinagawa)より)
キヤノンギャラリーS 外観 (キヤノンギャラリーHP(https://canon.jp/personal/experience/gallery/schedule/shinagawa)より)

カメラメーカー最大手であるキヤノンは、品川、銀座、大阪にギャラリーを構えています。

キヤノンギャラリー銀座・大阪では、公募の展示を中心に開催。一方、品川には、著名な写真家による写真展が開催される「キヤノンギャラリーS」と、キヤノンの1800点を超えるコレクションから著名な日本の写真家の作品を順次展示したり、キヤノンフォトクラブメンバーの写真展などが開催される「キヤノンオープンギャラリー1, 2」の3つのギャラリーがあり、趣向の異なる展覧会を一カ所で一度に楽しむことができます。

「キヤノンギャラリーS」は、ホール状のギャラリーを様々なレイアウトに組み替えて展示を行っており、毎回、写真家ごとに趣向を凝らした展示方法での展示が行われています。

また、キヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントした大判の写真が展示されたり、4Kプロジェクター「POWER PROJECTOR」を使って写真を見せたりと、カメラ以外のイメージング製品を扱うメーカーらしく、様々なかたちで写真を楽しめるのも面白いところ。

写真展ごとに、写真集のような高品質な冊子も配布されるのも魅力的です

【施設概要】キヤノンギャラリーS

所在地:東京都港区港南2-16-6 キヤノン S タワー 1F・2F
アクセス:JR品川駅(2階)港南口方面より徒歩約8分
開館時間:10時~17時30分
休館日:日曜、祝日、キヤノンマーケティングジャパン休業日

❷ ニコンプラザ東京 THE GALLERY (ニコン)

THE GALLERY 外観 (CAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/special/353633/)より)
THE GALLERY 外観 (CAPA CAMERA WEB(https://capa.getnavi.jp/special/353633/)より)

キヤノンと並んでユーザー数の多いカメラメーカーであるニコン。公募制の「ニコンサロン」(新宿) と、ニコンが企画する展示を開催する「THE GALLERY」(東京(新宿)、大阪(御堂筋))といった展示スペースを展開しています。

新宿の「ニコンサロン」と「THE GALLERY」は同じ空間を区切ってあり、一度に2つの展覧会を楽しむことができます。

この2つのスペースは、新宿エルタワー28階に位置する「ニコンプラザ東京」内にあり、ショールームなども備えたこちらの空間からは新宿を一望できる風景も合わせて楽しめる場所です。

なお、「THE GALLERY」では、「写真界の芥川賞」とも呼ばれる「木村伊兵衛賞」の受賞作品展も開催され、今後が期待される写真家・アーティストの作品にも触れられますよ。

【施設概要】ニコンプラザ東京 THE GALLERY

所在地:東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28階
アクセス:JR新宿駅 西口から徒歩6分
開館時間:10:30~18:30
休館日:日曜、ニコンイメージングジャパン休業日

❸ フジフイルム スクエア (富士フイルム)

フジフイルム スクエア 外観 (東京ミッドタウンHP(https://www.tokyo-midtown.com/jp/design-art/fujifilm-square/)より)
フジフイルム スクエア 外観 (東京ミッドタウンHP(https://www.tokyo-midtown.com/jp/design-art/fujifilm-square/)より)

もともとは写真フィルムメーカーであり、現在はXシリーズなどのデジタルカメラも手がける富士フイルム。東京ミッドタウンの中にある「富士フイルムスクエア」のほか、大阪、札幌、名古屋にも「富士フイルムフォトサロン」というギャラリーを構えています。

「富士フイルムスクエア」は、写真が持つ価値を伝える活動の一環として2007年に開館した複合型ショールーム。なかには、3つの展示スペースと、ミニギャラリー、写真歴史博物館と、趣向の異なる展示スペースが複数あり、展覧会の規模によってフレキシブルに会場を活用した展示が行われています。

基本的には、「スペース1,2」では、高いクオリティの作家や団体を選んだ富士フイルムスクエア主催の企画展&公募展、「スペース3」では、最新の富士フイルム製品やプリントサービスを使用した写真や若手写真家の企画展、「ミニギャラリー」では、企画写真展や地域と連携した展示等を開催。また、「写真歴史博物館」では、アンティークカメラや歴代カメラの展示に加え、歴史を体感する写真展も開催。

写真の歴史から、若手写真家、大御所の写真家の作品まで、幅広い展示がひとつの会場で幅広い作品が楽しめるのが魅力です。

【施設概要】フジフイルム スクエア

所在地:東京都港区赤坂9丁目7番地3号 東京ミッドタウン・ウェスト1F
アクセス:東京メトロ日比谷線「六本木駅」地下通路より徒歩4分
開館時間:10:00~19:00 (写真展により終了時間は異なりますので、それぞれの写真展のページをご確認ください。)
休館日:無休(年末年始除く)

❹ Sony Imaging Gallery (ソニー)

Sony Imaging Gallery 展示風景 (Sony Imaging Gallery HP(https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/)より)
Sony Imaging Gallery 展示風景 (Sony Imaging Gallery HP(https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/)より)

銀座の晴海通り沿い、銀座プレイス6階にある「Sony Imaging Gallery」。

写真・映像の楽しさや新しい表現をフォトグラファーと共に発信し、写真文化に貢献することを目的に、2014年に銀座のソニービルにオープンし、2016年9月より現在の場所に移転しました。

写真プリントの展示のほか、カメラ以外の製品も扱うソニーらしく、4K対応液晶テレビ ブラビアや、4K対応のビデオプロジェクターも活用した多彩な展覧会が開催されています。

【施設概要】Sony Imaging Gallery

所在地:東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
アクセス:東京メトロ「銀座駅」A3, A5出口すぐ
開館時間:11時~19時 (※ 当面の間、18時に閉館)
休館日:なし(銀座プレイス休館日を除く)

❺ OM SYSTEM GALLERY (オリンパス)

OM SYSTEM GALLERY 外観 (OM SYSTEM HP(https://fotopus.com/showroom/tokyo/)より)
OM SYSTEM GALLERY 外観 (OM SYSTEM HP(https://fotopus.com/showroom/tokyo/)より)

新宿駅西口にある、オリンパスのショールーム「OM SYSTEM PLAZA」内に設置されたギャラリーです。

プロ写真家の作品をはじめ、一般公募による写真家など、さまざまな写真展を開催する「OM SYSTEM GALLERY」(旧オリンパスギャラリー東京)と、ユーザーの方々の個展や、プロ写真家による製品の作例を中心に写真展を開催する「クリエイティブウォール」の2つの展示スペースで写真展を開催しています。

【施設概要】 OM SYSTEM GALLERY

所在地:東京都新宿区西新宿 1-24-1 エステック情報ビル B1F
アクセス:新宿駅西口から徒歩5分
開館時間:10:00~18:00
休館日:火曜・水曜定休、GW・夏季・年末年始の長期休業

❻ ライカギャラリー東京 (ライカ)

ライカギャラリー東京 展示風景 (ライカカメラHP(https://leica-camera.com/ja-JP/Leica-Galleries/Leica-Gallery-Tokyo)より)
ライカギャラリー東京 展示風景 (ライカカメラHP(https://leica-camera.com/ja-JP/Leica-Galleries/Leica-Gallery-Tokyo)より)

国内のカメラメーカーの紹介が続きましたが、最後にご紹介するのは、ドイツのカメラメーカー、ライカのギャラリーです。ライカカメラ社の世界で初めての直営店である「ライカ銀座店」の2階にある「ライカギャラリー東京」。

国内外の著名な写真家による写真展を年に4回開催されるほか、職人が仕上げるプレミアムプリントサービス、そして写真集を集めたライブラリーなど、写真文化を紹介しています。

みゆき通りと数寄屋通りの交わる、すこし落ち着いた場所にあるギャラリーで、大きく開いた窓からは自然光が入り、みゆき通りも見渡せる心地の良い空間です。

また、ライカ京都店の2Fにも国内2箇所眼のギャラリーが開設されたほか、GINZA SIXや松坂や名古屋店、大丸心斎橋店と、各店舗でも写真展が開催されています。

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写真関連メーカーのギャラリーは平成末期に3割程度減少したと言われていますが、そんな中、今でも上質な写真作品を無料で楽しめるギャラリーは有り難いですね。比較的短いスパンで展示の入れ替えがある場所も多いので、何度も通ってお気に入りを見つけちゃいましょう。

文:ぷらいまり。

ぷらいまり。 ライター / ぷらいまり。

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