知っていると作品を見るのがもっと楽しくなる アートの材質・技法【写真編】

美術館やwebで見つけた好きなアート作品。そんな作品を日常の中に取り入れられたら素敵だなぁなんて思いますよね。でも「作品を買う」というのはちょっとハードルが高いもの…
作品の購入まではしなくても、もっと身近にアートを楽しむことはできるかもしれません。この記事では、気軽にアートを日常に取り入れる方法を5つご紹介します。
まず、気軽なものとして、グッズから取り入れてみるのはいかがでしょうか?
美術館のミュージアムショップには、クリアファイルやキーホルダーのようなオーソドックスなものから、作品をモチーフにしたユニークなアイテムまでが揃っています。たくさんのグッズは選ぶのも楽しく、比較的購入しやすい価格のものが多いのも魅力です。
企画展の特設ミュージアムショップも楽しいですが、例えば、「東京都現代美術館」の中にある「NADiff contemporary」や、「国立新美術館」のなかにある「スーベニアフロムトーキョー」などは、まるで雑貨屋さんのようで、広いショップでたくさんのグッズを選ぶことができます。
また、表参道をはじめ国内に4つの店舗を持つ「MoMA Design Store」は、「ニューヨーク近代美術館」の公式ストア。世界中で著名なアーティストたちのグッズが販売されており、オンライン上でも多くの商品を購入できるのが魅力。作品をモチーフにしたバッグやパズルといった購入しやすい価格のものから、モチーフにした精巧なフィギュアまで、見ているだけでも楽しいグッズでいっぱいです。
小さくて、気軽に飾れるのがなんといってもポストカード。ミュージアムショップで販売されている商品の中でも。特に種類が豊富で、自分のお気に入りのアーティスト・作品が見つけやすいのも魅力ですよね。でも、展覧会でお気に入りを購入した後、そのまま引き出しの中へ… なんてことも。
そんなポストカード、飾って楽しんでみませんか?壁にピンで留めるだけでも良いですが、額をつけるとぐっと引き締まります。
100均や雑貨屋さんで販売しているプチプラの額で十分。例えば、IKEAなどでは様々な形状・サイズの額が販売されていて、オンラインでも購入出来ます。額に入れる際には、ポストカードに描かれた作品のサイズ・形状にあわせたマット(厚紙)を挟むのもおすすめ。大きさの決まったシンプルな小物だからこそ、自分で「いいな」と思う飾り方を模索してみるのも楽しいですね。
ポストカードよりもっと大きく作品を楽しみたいと思ったら、ポスターを飾ってみるのはどうでしょうか?
両面テープやピンで壁に貼っても良いのですが、ポスターもやっぱり額に入れるのがオススメです。しっかりピンと伸びた状態で見られることと、フチがつくことでぐっと魅力が増しますよ。ニトリのようなホームセンターでも、様々なサイズの額をお手頃な価格で購入できます。
ポスターは1枚でも存在感があり、また、アート作品を購入するのに比べて、お手頃な価格で購入できるのも嬉しいところ。「Oil by 美術手帖」などでは、著名なアーティストのポスターがフレーム付きで販売されています。
また、美術館のミュージアムショップでも販売されていることがあります。展覧会のポスターなどはお手頃で購入できたり、展覧会終了後に無料で配布されていたりする場合もあるので、好きな展覧会があったらチェックしてみてくださいね。
アーティストの作品集や、展覧会の図録、ZINEなどの「アートブック」も、読んで・飾って楽しめるアイテム。アートブックは装丁も凝ったものが多く、1冊でも存在感があるのが嬉しいところです。
本棚や壁飾り棚で表紙を見せて飾れば、絵画のように楽しむこともでき、手に取って中身を読めばたくさんの作品と出会えるので、たっぷりと作品を楽しめますね。
こうしたアートブックを購入したい場合、例えば、「Nadiff online」では、アーティスト個人の作品集から展覧会の図録まで、幅広く販売されています。
また、「ART BOOK CO-OP ONLINE PLATFORM」という次世代のアートブックの出版活動を振興するために立ち上げられたプラットフォームでは、様々なギャラリーの若手アーティストたちの、凝った仕上がりのアートブックを購入できますよ。
印刷物もいいけれど「やっぱり本物の作品を飾ってみたい…!」と思ったら、レンタルでお試ししてみるのはいかがでしょうか?
ギャラリーなどでアート作品を見て購入したものの、「広いギャラリーで見たときには小さく感じたのに、家に飾ってみたら結構大きかった!」「ギャラリーの空間には合っていたのに、自分の部屋に置いたら色が強すぎた!」なんて失敗談も。
今は、月額制で様々な作品をレンタルできるサービスもあるので、どんな作品が合うのか試してみることができますよ。
例えば、アートのサブスク「Casie」では、約1,300人のアーティストによる約13,000点の作品のなかから、小さいものでは月額2,200円からレンタルできます。
また、絵画レンタルのサブスク「clubFm(クラブエフマイナー)」は、Tomio Koyama GalleryやMaki Fine Arts、waitingroomといった著名なギャラリーが参加。美術の目利きのプロが選んだ作品を、サイズに応じて月額5,280円/月からレンタルすることができます。作品設置方法や、作品の梱包について初回レクチャーがある点も安心ですね。
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部屋の広さや生活スタイルによっても、自分にあったアートの取り入れ方は違ってきますよね。まずは気軽に試せるものから、自分にあった取り入れ方を探してみませんか?
文・写真:ぷらいまり