知っていると作品を見るのがもっと楽しくなる アートの材質・技法【写真編】

京都市京セラ美術館、京都国立近代美術館、福田美術館など、たくさんのアートスポットの集まる京都。京都でアート旅を楽しむのならば、せっかくならホテルでも思い切りアートを満喫してみませんか?
この記事では、アート好きに是非オススメしたい、たくさんの現代アート作品と過ごせるホテル「HOTEL ANTEROOM KYOTO (ホテル アンテルーム 京都)」を、実際に宿泊した感想も含めてご紹介します。
烏丸線の九条駅から歩いて5分ほど、京都駅からでも徒歩15分ほどという、観光にも便利な場所にある「ホテル アンテルーム 京都」。もともと学生寮として使用されてきた建物をコンバージョンしてオープンしたホテルです。
このホテルの特徴は、なんといっても館内にある多数の現代アート作品!
フロントから、中庭、朝食レストラン・バー、廊下まで、館内のいたるところに、なんと、90以上の現代アート作品が展示されているのだそうです。京都に縁のある若手アーティストの作品も多く、京都のアートシーンにも触れられますね。
これらの作品の一部は、購入も可能なのだとか。客室など、美術館よりも家に近い感覚でリラックスして作品を見ることで、「アートと暮らす」生活のイメージも湧きそうです。
さらに、ホテルのエントランスは「Gallery 9.5」というギャラリーになっており、様々な企画展が開催されています。20時まで開いているので、1日京都観光した後にも、ゆったりと楽しめるのが嬉しいですね。
フロントの横では、ギャラリーの展示や過去に展示を行ったアーティストのグッズや書籍、そして、ホテルオリジナルのグッズが販売され、まるでミュージアムショップのよう。ちょっと変わった自分用のお土産も購入出来ちゃいます。
ホテルの客室でも作品を楽しめるのがこのホテルの素敵なところ。すべての客室に、京都に縁のある作家による作品がセレクト・展示されていますが、せっかくなら泊まりたいのが、このホテルに9つある「コンセプトルーム」。
蜷川実花さん、名和晃平さん、木村 舜さん、金氏 徹平さん、ヤノベケンジさん、宇加治 志帆さん、宮永 愛子さんという8名のアーティストに加え、京都のアートスペース「Kumagusuku」が、それぞれ1部屋ずつ内装を手がけた部屋です。
筆者は、ヤノベケンジさんのコンセプトルームに宿泊しました。
一見、スッキリとした部屋ですが、壁には「洋服のフック」や「引き出しの取っ手」が巨大化した作品が。
そして壁には、ドローイング作品も。描かれているのは、ヤノベケンジさんの作品に登場する巨大な少女《サン・シスター》。室内に展示された巨大な「フック」や「取っ手」は彼女のための家具… というコンセプトの部屋であることに気づきます。
巨大な「フック」はナイトランプ、「取っ手」は椅子にもなっていて、鑑賞するだけではなく、機能としても作品を楽しめるのがユーモラスです。
このように、コンセプトルームは1部屋ずつ、作家さんの世界観やストーリーを感じられる部屋になっていて、美術館で作品を見るのとは違った鑑賞体験になります。
そして、ホテルの客室自体が広くて快適なのも嬉しいところ。お風呂とトイレはセパレート。広いデスクとソファもあるので、フロントやバーでドリンクを購入して、お部屋でのんびりと過ごすことも。大好きな作品と一緒にゆったりと過ごせるのは、本当に贅沢な時間ですね。
アンテルームに泊まったら、ぜひ食べて欲しいのが「朝ごはん」です。特製テリーヌと日替わりのサンドイッチにスムージー、そしてハーフバイキング形式で、環境負荷の少ない野菜をふんだんに使ったサラダや、自家製グラノーラなど、美味しい上にボリュームも満点!
筆者が宿泊した際には、「十和田市現代美術館」が有名な十和田市とのコラボレーションしたサンドイッチに、ホテル内のコンセプトルームも手がける宇加治志帆さんの作品をイメージしたテリーヌと、見た目にも楽しく、朝からわくわくしてしまいます。
朝食レストランでも、もちろん若手アーティストのアートワークの展示に、過去に開催された展覧会の映像も放映され、目と舌の両方で1日のエネルギーがチャージできますね。
ホテルの中でたくさんの作品に囲まれてすごすことができる「ホテル アンテルーム 京都」。次に京都に宿泊する際には、観光を楽しんだ後にも、好きな作品とゆったり過ごしてみませんか?
文・写真:ぷらいまり。
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HOTEL ANTEROOM KYOTO (ホテル アンテルーム 京都)
公式サイトURL:https://www.uds-hotels.com/anteroom/kyoto/
〒601-8044
京都府京都市南区東九条明田町7番
tel: 075-681-5656
fax: 075-681-5655